日本から韓国へトランジットしてアメリカ・サンフランシスコに向かう便が安かった。
この日、韓国の仁川国際空港でライターを処分し、ゲートをくぐった。アメリカ便はライターも機内持ち込みも預けるのも禁止なのだ。
１６：３０、霧で搭乗が遅れる。しかしまもなく搭乗。真っ白な霧の中に誘導灯が格好良く光っていた。機内、サンフランシスコまで１０時間の旅。
ＰＭ１７：００には仁川を飛び立ち、約１０時間飛びＡＭ１１：２０（正規到着時間１１：００）にサンフランシスコ国際空港（以下、ＳＦＯ）に着く。
懸念の機内食は嬉しい事に２回（夕食、朝食）でボリュームもあった。洋食と韓食で韓食を選ぶ。韓食がビビンバ、洋食がステーキだった。ドリンクもワインとコリアンビール。持ってきた食料の出番はなかった。
テーブルの上に液晶モニターがあり、映画・音楽・観光情報（しょぼい）・フライト情報（現在位置、出発・到着地の時刻、高度など）、しょぼいゲームなどがあった。
３シートに一人だったので肘掛けを上げて寝転がる。それでも眠れたのは２時間位か。気流による機体の揺れと夜の８，９時位から暗くされても眠れない。アーー、タバコ吸いたい。
スチュワーデスは大変だ。ドリンク・機内食・安全管理や乗客のお世話と次々とこなす仕事がある。アシアナ航空だが、英語と日本語で対応してくれたのが嬉しい。
些細な気配りもしなければならない仕事。安全にもうるさい。優雅に見える職業だが、現場は現場だ。
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| 霧の空港 |
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| 貴重なアジアンフード、韓国料理 |
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| 飛行機の窓から |
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| 暇潰し用のエンターテインメント |
風呂に入りたい。タバコも吸いたい。歯磨きもしたいという状況でＳＦＯに着く。入国審査の列に並ぶ人は色々な人種の人達。インドの女性っぽい人やターバンを巻いたアラビアの男性。面白い。
入国審査官と話す。旅行プランを簡単に説明。トラックストップで車中泊はふせておいた。
「君はＵＳの友達の家に泊まるんだろうね。ようこそ、アメリカへ！！楽しんでね！！」
というさわやかで優しい入国審査官（体はごついが）の挨拶！！アメリカらしい。無事入国しゲートに出るとケイコがプラカードを出してくれていた。
リアルでの発対面。お互い顔は事前に知ってはいたが。日系アメリカ人の２世か３世で、オンラインゲームで知り合った。８年間日本語を勉強していたので日本語はペラペラ。東京に留学した事もある。オープンな交流にアリガトウ！！
両替について
日本で両替しておくのだった。￥４０００～５０００は損した。モーテル一泊分じゃないか！！ガイド本をしっかり読んでおくのだった・・・。
乗り合いタクシー（以下、シャトル）でケイコのアパートへ。旦那のジェームスと会う。やはり、ペラペラの英語は聞き取れない。七穀米をお土産として渡す。プリペイドの携帯を借りた。リチャージは電話やメールでケイコに頼めばいいとの事。
ユースホステル（以下、ユース）までケイコについてきて貰うか自分で行くか聞かれて自分だけで行く事にした。これが間違いだった（笑）。
Muni（ムニと発音。歩き方にはミニュとあり、ケイコに訂正された）Metro（電車の方）に案内されて＄１．２５（one twentyと呼ぶ）を渡されてここでケイコと別れる。
システムが分からなかった。ガイド本をしっかり確認していなかった。電車だから大丈夫だろうと油断していた。システムが分からない。駅にも駅名表示がない。アナウンスだけだ。
とりあえず金は渡してチケットはあるのだが。Powell 駅の所を全く違うChurch 駅で降りたようだ。地図とガイド本を見て、L,M,N,T line がよさそう。ケイコに電話するが分かり易くはなかった。
実はガイド本が中古で買ったので、古かったのだ。最近、ムニメトロのシステムが変わったので、俺の持ってたガイド本には書いていなかったのだ。
Muni の電車とバスが何台か通り過ぎるすぎる。案内図もわかりづらく当てにならない。日本や韓国と違ってシンプルすぎるのだ。観光客にはわからん。キャリーを持ちながらも焦って歩き方を読んだ。とにかく乗ろう。Ｎ線の電車が来た。ボタンを押してもドアが開かない。
「いい加減に・・・（怒）」と困っているところを白人男性が「俺が開けてやるよ」とドアを叩いて車掌を気付かせた。なんじゃ、このやり方は？ それでもありがたかった。
乗車中、焦ってコインを落とした俺に絵を描いていた黒人男性が「コイン落ちたよ」と親切な言葉。もはや焦りと緊張でパニック。いくつか駅を通り過ぎる。ダウンタウンらしい建物はない・・・。
車掌の黒人女性に聞く。方角が逆だった・・・。彼女がギャーギャー説明してくれる。降りて反対路線に乗りなさいとペラペラとまくし立てられた。ただでさえ黒人の発音は聞き取りづらいのに。
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その時は＄１．２５で２時間乗り放題なのだが（別の日に乗った時は５時間だった。何時まで乗り放題。それ以後は別システムなのか）。反対車線のバス停に人がいた。白人女性。聞いてみると方角は大丈夫で、６つ目の駅との事。かなりホッとした。
こちらでは人に聞かないと手も足も出ない、ガイド本や標識だけでは足りないだろう。しかし、助けてくれる人が多いのも事実だ。荷物が重いのでMuni での移動は辛かった。
軽装ならば、サンフランシスコ国際空港からバート（別の電車）でダウンタウンに来ればよいが、旅の荷物が多いならばシャトル（乗り合いタクシー）をオススメする。空港からダウンタウンまでなら１５、６ドル位。
サンフランシスコ Muni（ムニ）メトロ・バス まとめ
１．歩き方にはMuni（ミニュ）と載っていたが、そのままムニでいいらしい。
２．2006か2007年からシステムが変わって、一度乗車券を買えばムニメトロ（電車）とバスを乗り換え有りで乗り放題。ただし、乗車券の有効時間が何時までと決まっているようだ。私が知っているのはここまで。
３．駅に駅名表示がない、ふざけるな（怒）。電車もバスもアナウンスがあっても、ペラペラでは聞き取れない。対策、最新のガイド本を用意する（私のはケチって少し古かった）。もしくはとにかく周りの人に聞く。
電車は混んでいたが無事、Powell （パウエル）駅 に着く。出口はUnion Square 方面。Market St（通り） は分かる。それと交差する Mason St はどこだ？4th st, 5th stと来るがMason st は見えない。
目印になるような建物も、ダウンタウンなのでどれも目立ってしまって分からない。実は観光案内所が近くにあったが、歩き方の地図で十分と歩いている内に５時を過ぎてしまった・・・。
適当に歩くと、何やら治安の悪そうな所をザックにボストンバッグを自転車のひもでキャリーに縛り付けた、俺が歩いていた。ごみ箱、物乞い、落書き、アル中っぽい白人、昼間からラジカセ持ってウロウロしている悪そうな黒人。ＴＶの中そのもの。
そうして３０分～１時間位さまよう。時差から来る疲れ、焦り、不安。道を聞けるような人はいなかったし、いても「私分からない。ゴメンね」だった。
頭にきて一人で「ああーークソ！！」と怒っていると、リーマン風の白人男性が "May I help you? " と助け船を出してくれた。
教えて貰い、もうすぐ着くと知る。もうちょっと真っ直ぐ行くだけだった。以前、東京で困った顔をした黒人がすがるような目で俺を見ていたが、俺はそのまま見て見ぬ振りをしてしまったことがある。
今後、日本で困っている外国人を見たら絶対に助けると心に誓った。
Mason st を見つけた。ユースに着く。こぢんまりとしていて見つけづらい。
日本に帰国後、高速バス停で白人がいたので、"Hello, speak English?" と声をかけ、"Everything all right?" と尋ねると、バスに乗れない状況にいたフランス人を助けた。アメリカで散々助けられたから、今度は俺の番。
無事にチェックイン。フロントのお兄さんは気さくでジョークのうまい人だった。荷物を置き、ユースの外でタバコを吸う。ケイコに電話して無事を知らせる。begger（物乞い） が多い。警察も多い。物乞いは俺を旅行者と見てたかりに来たのだろう。"No" で断る。
ライターやタバコを売りに来たホームレスがいたので、彼からライターを＄１で購入。彼はそれでハンバーガーが食べられると言っていた。ケイコからマッチは貰っていたが、やはりライターがいい。
物乞いの黒人の一人、断ると仲間に俺の悪口を言っているよう。ワハハ、ステレオタイプのホームレスだ。映画の中そのもの（笑）。
かかってくるかなー？と少し警戒したが、周囲には人も多くホテルの中に入ってしまえばホームレスは入ってこないようだった。文句を言う元気があるなら、働けば？と思う。
ライターを売ってくれたホームレスは年寄りだった。もう一方のは、若いのにホームレスとは勿体ない。
部屋に入り、同室の愛想の良いオジサンと話す。話してみるとオジサンはフランス人だった。どうりで時々おかしな発音や言葉になるわけだ。それでも優しく暖かい感じがした。夕方、時差で寝不足なのでいい加減に寝た。
夜中の１２時に起きて、ドミトリーの部屋を抜け出しホールで日記を付けているホテルの周りはダウンタウンらしくナイトスポットが多い。ある区画は治安が悪いのだろう、昼間見たように。繁華街だからか。
外でタバコを吸いながら見ていると、女性の一人歩き（夜中）はほとんど無いが、男性一人や女性グループでの往来はある。どうしようもなく治安が悪いというのではないのだろう。
入国初日、パニックやら寝不足やらでろくに写真は撮らなかった。ユースの玄関の写真くらい撮っておけばよかった！！
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| ユースのトイレのカギ |
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| 戸を引くとエレベーターが！！ |
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