2013年7月27日土曜日

4-12 閉まっていたタイオガパス なんとか西海岸へ着いた(CA)


     


6時起き。4時間は寝たか。寒い。コーヒー、朝食、歯磨き、洗顔。GSのトイレ、1人用だった。カギを閉めて、歯ブラシやお箸を洗う。広くてきれいなトイレだったが、歯ブラシやお箸を床に落としてしまって一人「あ”ーー!!」と叫んでいた。

トイレから出ると、順番待ちの青年が一人と店員のダンディなアジア系のおじさんが、困ったというか苦笑いみたいな顔をしていた。

館ひろしに似ていたおじさん。俺が朝食のべーグルと缶詰を車内で食べるのを、駐車場の掃除をしながら横目に見てた。ここはトラックストップじゃないけど、俺はそういう風に利用した。


ここで一人日本人観光客っぽいおじいさんが、店員と話しをしていたっけ。その後、ガス入れのためにクレジットを出すと、IDを見せろと言う。別の店員だったがパスポートを見せると

「あんた、日本人だったのかーー!!」

と、驚かれた(笑)。ムリもない。普通、日本人は車中泊はしないし、トイレで歯ブラシやお箸は洗わない。「俺はアメリカ中を車で旅している」とだけ、その店員には答えておいた。

ビショップの町は僻地という事もあり、ガス価格が高い。それでもこのGSはカリフォルニアの他の町と変わらない料金に割引していた。8,9時には出発。


カジノとGSの併設パーキング


アームでゴミ箱を持ち上げて・・・


RV Camping

馬くん



US-hwy 395 高原ロード









USハイウェイ395





Tioga Pass Closedそんな・・・

昨夜通った道を逆戻り。タイオガパスは通れるだろうか。高原道路を上る。やっぱり、ロッキーやI-40 を通った後だけあって、昼間でもUS-hwy 395 は退屈だった。

展望ルートとしての評判も前提にしか過ぎなかったワケだ。俺には。他の人なら別の感想があるだろう。まして、他のルートを走るには時間も金もかかる。カリフォルニアやラスベガスから、もしくはヨセミテとセットでこの辺を観光する分には楽しいだろう。

しかし今回の俺には、トラックストップやレストエリアがない不便でむかついた場所となってしまった。まあ、4月の寒い時期に行くからこうなるわけで。しかも夜中。夏に行けば、きっととても気持ちがいい高原ロードだろう。


そういえば、Pacific Coast Hwy(パシフィックコーストハイウェイ) のR1 も展望ルートとして有名だが、サンタモニカ付近(LA側)以外は自分には大したことはなかった。日本でも田舎道をツーリングやドライブしてきた俺にとっては、期待はずれだった。

都会出身の人には楽しい展望ルートかもしれないが。受け止め方には個人差があるなぁ。やっぱ、前提は前提でしかないのか。



昨夜と同じでタイオガパスはクローズだった・・・。シスコまでの道を優雅にヨセミテを抜けていこうとしていた思惑が外れ、遠回りになってしまった・・・。来た道を戻る事になった。この辺の標高は9000, 10000 feet(3000 m 級) だからなぁ。こないだのスノーストームも影響しているのだろう。

へこたれずにMono Lake を観光。高原の中にどデカイ湖。人間が入植した時から水不足だそうだ。ここで、聞き慣れない鳥が鳴いていた。



レノ方面へ戻る。途中の小川で少し休憩。退屈な道だ。今日は土曜日という事もあって、この道でもバイクや車の週末ドライブが多かった。昨夜は真っ暗で寒くて、人心地がなかったけど。やはり退屈だ。近道のためにR89 に進む。

レノまで戻らずにシエラネバダの山を越えるルートだ。サイクリストが狭く急な山道を走っていた。ガードレールがない。落ちたら谷まで真っ逆さま。スローダウン。ガスのメーターが半分位になったので、冷や冷やしながら進む。

山道を上り下り。日本の山道並に狭い所を抜けて、中速~高速の山道。少し狭いが、日本で言えば少し広めの山道。みなさん、飛ばしすぎ。後ろから煽られる。おかしい・・・US人は峠道苦手だったはずだが・・・。

US-hwy 50 に出て、GS発見。助かった。西部で見かけるチェーンのChevron だ。この日は、シエラネバダ山脈を越えてからが暑かった。昨夜の寒さがウソのようだ。まあ、平地の砂漠は暑かったが。


この道の向こうがヨセミテなのだが

スピード表示機集落内では減速


モノレイク


US-hwy 50 を西へ。道幅が広くなる。中・高速コーナーの山道を抜ける。CAのみなさん、速い!! アホみたいに飛ばす。ネバダ州の車が可哀相に、慣れない峠道をトロトロ走っていた。ピックアップやRV,セダンなどの大排気量車がが速い。

腕がいいのか、車がいいのか。飛ばしすぎ。事故るぞ~~。さすがに俺も、ここではスピードを自制。中・高速コーナーの多いオイシイ道だが、事故りたくはないのでそこはコントロール。速い車には抜いてもらう。

それにしても、US人が峠道をこんなに速く走れるとは思わなかった。CAだけのようだったが。


途中、フリーウェイが終わる辺りでハザードランプのボタンが点いたまま戻らなくなってしまった。とにかく下道に降りてスーパーの駐車場に駆け込んだのだが、ハザードが点きっぱなしだったのでどちらにウィンカーを出しているのかは不明だ。

参ったと思いながらも、避難。ここでボタンを押しまくっていたら、何とか直った。なんだこれは(笑)。アメ車だからか。国道に戻る。



山を抜け、CAの緑の大地が広がった。さわやかな平原や丘。山の上でも暑かったが、山を下ると30C(90F) はある。カリフォルニアだ。I-5 のFJへ。一休み。夕方4時位。外は蒸し暑い。明日の車返却のため場所の確認にいく。まだ時間もあるし・・・。まだ走る自分が怖い・・・。


いくつかの高速を乗り換え、橋(シスコに入るのだけ$4 。出るのは無料)を越え、シスコに入る。US-hwy 101 懐かしい。レンタカーの返却はSan Bruno Ave にと2回程標識を見た。これで場所と所要時間は分かった。

後は・・・せっかくシスコにきたのだから・・・。プリペイド携帯を借りていたせめてものお返しにと、ケイコにコロラド州のカレンダーを買っておいた。それを渡しに行こうと調子に乗った。無謀な・・・。


左から2番目の絵文字、神社みたい・・・
意味はピクニックだそうです。参照ページ


僻地の小さな村

US-hwy395 今日は週末だ




クリーク





ガードレール無し R89

R89 雪の壁

ケイコに電話してクロスする通りの名前を聞いておいたので、近くまでは難なく辿り着く。カストロという地名だったか。みんな、路駐している。住人だろうか。適当に止めて、クロスする通りの周りを探すも番地が全然違う。参った。

老女に聞いてみたが、分からないらしい。というか、聞く人を間違えたようで余計な話しになりつつあった。彼女を振りきっても、探す番地は見つからなかった。どこも似たような建物。時間だけが過ぎ、暗くなりつつあった。まずいなぁ。ケイコが間違えたのかなぁ・・・。


自分はいったい何をやっているんだ。もう帰ろうかな・・・と思って車に戻ると、誰かが俺の車のスペースに止めたいみたいだ。「ああ、すぐに動かすから。ごめんなさいね。」、「私はここに止めていいのね? ありがとう。」と、車をずらし彼女を入れてあげて、試しに住所を聞いてみた。

彼女が携帯で調べてくれて、この通りをもう4,5ブロック行った所だと教えてくれた。・・・・え?・・・通りの標識を見ると・・・俺が通りの名前を間違えていたのだ・・・自爆してたのか。お礼を告げてそっちに向かう。彼女はとにかくそこに駐車できた事を喜んでいた。その道の前の住人ではないのかな。


探していた通り、番地、見覚えのあるアパートに辿り着いた。空きスペースに路駐。ドアフォンで名前を告げ、カギが開き、最上階へ。久しぶりの再会。携帯などのお礼を告げカレンダーを渡し、とにかくすぐに車に戻る。「がんばってねー」とケイコからの激励。

でも俺は車の事が心配だった。戻ってみると、上手いタイミングで誰かが待っていた(笑)。適当にごまかして車を動かす。セダンに乗った黒人男性は明らかに不機嫌で、ギリギリまで幅寄せしていた。

ああ、やっぱCAのマナーだなぁ。でも、俺も人の事は言えないなぁ。どうやら、彼のガレージを塞いでいたようだ。まあ、駐車事情の勝手が分からない所で何とか目的は果たしたのだからいいか。



戻り道・・・市街地なので当然道に迷った。元来た道が・・・アレ? 適当に走ってI-280 だかI-880 に乗り走る。少し行くと標識で向かっている方角は正しいと分かる。分岐でUS-hwy 101 に繋がり、無事元来た道へ。

この時困ったのが、トイレだった。路駐してた時もトイレを探す余裕はなかったし、高速に乗っても郊外に出るまで用を足せる場所がなかった。下手に下道に降りても地理が分からない。何とかこらえて、郊外のGSまで我慢した。



急坂にサイクリスト

US-hwy50 中・高速コーナーロード カリフォルニアンは飛ばす!!



US-hwy50 平原が広がる




帰りはもう真っ暗になった。都市の高速で車線も4,5車線はある。しかしそこで、みなさんレースをやっているようだった。大排気量車やバイク・・・。ウィンカー出さないのは当たり前で、カクカク車線変更したり、右から左左から右へとスーーーと流れたり。

スピードは当然ムッチャ速い。CA州はスタートした州で気付かなかったが、20州位走ってきた中で最もマナーの悪い州だった。警察も取り締まりが甘いようだ。半分迷子になりながら、こんな道を走っていたのだから堪らなかった。

片道2車線でも交通量が多かった時に、道を確認しながらゆっくり走ると後ろからホーンを鳴らされた。うわ酷い。別に法律に違反してないんだけどなぁ。もう、呆れたね。

スピードが好きな俺でも最低限のマナー位は守る。飛ばす時は飛ばすし、抜く時は抜く。分岐付近では減速もする。でも、彼らのあのマナーは・・・なぁ。



I-5 とR99(州道なのだが、地図上では高速扱い。フリーウェイ、自動車専用道路なのだろう)にFJがあり、R99 の方がサンフランシスコに少し近い。そちらに向かう。地図上ではI-205 から繋がっている。このまま進めばよいはず・・・と、標識がR120 Yosemite Road の道へ?? え? 何? R99 じゃないの? 

降りてUターン。サインはなかったぞ。R99 の。R99 のがフリーウェイで大きい道なのになんでサインがないのだ? 一旦戻るも、今度はI-5 に入ってしまいまたUターン。っかしい・・・R99 のサインがない。どうなっとるのだ?


何度も地図を確認しながら走っていた。再度I-205 から東へ。普通に行くとR120 のヨセミテロードに入ってしまう。そのまま進む。あ、R99 のサインだ・・・(怒)。コラ、オイ、普通は大きな道路でサイン出すだろう!! 

主要道が併走するなら、併走するようなサインがあるだろ。高速の分岐だぞ!! カリフォルニアは何を考えているんだ!! こっちは地元のルールなんて知らんのだ!! 一人でマジ切れ。



R99 に入ってすぐ、FJの出口ナンバーはパンフレットで確認していたので無事Ripon のFJへ。これは・・・I-5 のFJのが早かったな・・・バカらしい。結局、この日寝たのは12時。またかよ。俺って、よく身体が保つな。自分が怖い。


この日、カリフォルニアのドライビングマナーの悪さに辟易した。ニューオーリンズよりも酷い。人口も違うしな・・・。街も複雑だし。そいで、さっきの標識の悪さ。CAの標識は、ガス、フード、ロッジのサインも他の州よりも少なく不便だった。

シスコを空港とレンタカーの街に選んだが、もし次にUSにくる時はCAには立ち寄るまいと誓った。そういや、ロスも高速しか走ってないが、荒っぽい運転だった。さすがに分岐付近ギリギリで譲ってはくれるが。

基本的にどの州も車線を譲るという考え方はないようだ。残念だが、旅行者の俺にはそう見えるしそうだった。これは、カリフォルニアでは車には乗らない方が吉だな。

んでも、何だかかんだ(例えばルーズ)ありながらも、カリフォルニアの人間は明るくてオープンなのが憎めないのだ。でも、交通事情は最悪だったな。


(2009 8/10 追記)

後日、USドライブに詳しい方からこの件について指摘を受けた。USの都市部はどこも飛ばすし、マナーも悪いと。NYの方がCAよりもスピード出すとも。

よくよく考えてみると、ロスもニューオーリンズもダラスもイヤ~な交通マナーの思い出がある。ヒューストンもネオンライトをかっ飛ばすのがなければ、あの流れにヒヤヒヤしたかもしれない。下道に降りるなら尚更やっかいだろう。

ニューヨークシティへはアムトラックで行ったが、あのピーピーとホーンがうるさい大都会で道を知らなければ、車で行っていたらエライ目にあっただろう。

そしてCAは空港とレンタカーセンターのベース州だったので、滞在日数が最も多い州だった。だからこそ、頂けない交通マナーの印象が強かったのか・・・。ということは、都市部ならほぼどこも酷い交通マナーということか・・・。

でも、やっぱCAはポリスカーの数は少なく(取締が緩い)、過疎地での走行速度は他の州よりは速かった。そして、US人の中では峠でも速かった(中型排気量車~)!!


ということで、USの都市部での走行には注意が必要。感覚的には、(失礼ですが)大阪や兵庫辺りの車の流れ、交通マナーに近いかもしれない。

大阪出身といえども、Transamのbigblockさん、都市部では気を付けて下さいね。18 wheeler トレーラーだから。


I-5 畑が両脇に









サウス・サンフランシスコ


通りの名前を間違えた。この通りではなかった




     


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