日が昇り起きるも、木の陰で寒い。風邪は全然治っていない。気温は0Cだろう。日中は15-20C まで上がるが、この風邪ではどうしようもない。ワイパーに支払いの紙がある。事務所まで支払いに行き、フリーコーヒーをご馳走になる。
ありがたい。まあ、$25 もするからね。「シャワー使った?」、「風邪だから今は入れない」、「そう、暖かくしてね」とやり取り。風邪さえ引いていなければ、もっと楽しかっただろう。
のど飴を事務所の売店で買い、事務所を出る。一晩寝たのだが、風邪は全然治っていない。今夜はモーテルだな。仕方がない。せっかくのキャンプ場RVパークだったのだが、写真を撮る余裕はなかった。
ドイツ人の旅人とメルアド交換をしてキャンプ場を後にした。
前日の続きの写真。この日から写真を撮る元気は消え失せた
赤い砂漠 |
ペイジ |
すぐにでもモーテルに駆け込みたかったが、モニュメントバレーを目指す。航空チケットをせっかく払って来たのだ、行ける所まで行ってみよう。意地でも・・・。朝から風邪で重症。体は重い。ヤバイ。
車の運転だけなら、何とか楽だった。US-Hwy89, US-Hwy160 と赤土や普通の土の砂漠を走る。町がたまにある。たまに。再度、よくもこんな所に町があると思う・・・。
ここはアリゾナ州の北だ。山を越えて北に行けば、この前通ったユタ州のI-70 がある。スノーストームに出会った所だ。やはり、ここも過疎地だ。 100マイルは走ってきたのにR163 への分岐はまだまだ先だ。
体調も陽射しも辛い。もうダメだ。身体が保たない。
引き返す。決断。砂漠を引き返す。途中の町でリンゴを買おうとする。リンゴは喉にいいからだ。こんな砂漠に物資が、水が、人が!!
砂漠の暑い陽射しの中、ズボン2枚(昨日の寒い車中泊と風邪のせい)、革ジャンでも、暑いのか寒いのか分からない。俺の体調、ヤバイね。
グレン・キャニオン・ダム |
建設時の写真 |
スーパーの入り口で黒人の人から"Hey", "Hello" もう、しゃべりたくない。それだけのアイサツ。スーパー内は冷房が効き静まりかえっている。
この日、俺の耳は中耳炎になったらしく、ずっと耳鳴りがしていた。砂漠のせいか俺の耳がおかしいのか分からないが、砂漠走行中は車のエンジン音と対向車の風切り音が聞こえなかった。
ラジオとCDの音は聞こえるが、それ以外の音はすべて砂漠に吸収されているように感じた。俺の耳、やばいな。耳かきしたがこれといって何もない。やっぱ、砂漠か。それとも中耳炎か・・・。
スーパーでも、みんなダンマリ。極力声を出さす、体を動かさず、エネルギーを節約している様だった。BGMだけが響いており、生活物資を買いにくる人の活気はなかった。
おねだりする子供を叱る母親の声だけは響いていた。レジの仕事も遅かった。キャッシャーが一人しかおらず、客も遅い。店員もベストを尽くしているが、都会の(普通の町の)テキパキとした動きはない。
アジア系の顔の店員。ベルトはネイティブアメリカンアートのものだった。ネイティブの子孫か。並んでいる時白人に列を譲られた。並んでいる間中、体調が悪い顔をしていたからだろうか。ダルイというポーズは取っていたが。
人造湖・レイク・パウエル |
水位減少 |
コロラド川 GCの上流 |
静かなスーパーを出てフラッグスタッフを目指す。途中道ばたで、パトカーとトラックが2台止まっていた。スピード違反ではなさそう。近づくと、警官に止められた。なんだ?もしかして・・・。
重症の風邪でしんどい俺に警官が話しかけてくる。"speak English?" 「英語しゃべる?」、"some speak" 「いくらかしゃべる」。「君の後ろのトラックに道を譲ってくれ。路肩に入ってさ。後ろの車が行ったら走り出していいよ。」
・・・と言って警官は後ろのトラックに駆け寄った。俺は路肩に入り、パトカーが2台の oversize load ・過積載のトラックを先導。その後を、俺の後ろにいたトラックが進む。
渋滞になっていた車の流れが去ってから俺も走り出す。この先にLittle Colorado の橋があったような・・・。やはり橋だった。Limit 20 か 50ton だったから。
さっきのトラックは、バランスを取る為だろう。USの険しく広大で美しい大地。パトカーはこういう時にえらい頼りになる。取り締まりだけの為ではない。というか、これが本来の在り方なんだよなぁ。
夕方、ウィリアムスのモーテルへ。AAA 推薦の地元のモーテル。El なんとか Ranch。モーテル6は看板はあるのだが見つからなかった。お値段は5千円位。荷物を部屋に入れ、すぐに寝た。ベッドで風邪に悶えながら寝た。ここのところ、おしっこは真っ黄色でドロドロ。身体がマズイ。
ダム内部見学 |
レイク・パウエル |
ページトップへ
0 件のコメント:
コメントを投稿