2013年8月10日土曜日

4-16 赤い大地に酔う vol.4 (AZ)


     


US-Hwy89を南下しフラッグスタッフに戻ろうとすると、展望エリアの看板があったので寄ってみた。ペイジのすぐ近くだ。ダムとキャニオンを流れるコロラド川の見晴らしがいい。遠くに見える大きな岩山とそれに開いた穴はトンネルだったのだろうか。

車を止めて、赤土と赤岩の階段を下りる。風がとても強く、まともにカメラを構えるのが大変だった。

陽射しも強かったためカーボーイハットが役に立つ。強風だったからあごひもの付いたハットが重宝した。キャップだったら吹き飛ばされていただろう。














また壁だ


この辺ももはや観光する時間はない。もう、夕方4,5時だ。ウィンスローからペイジまで160マイルほどだったのだが、気付いたら随分時間を取られていた。

おまけにペイジでは少し走った感じでは、トラックストップは無さそうだ。モニュメントバレー方面も、パンフレットにはFJやTAはない。この辺を見る限り何も無さそうだった。

探せばローカルの小さなトラックストップはあったかもしれないが、確実に安い寝床に辿り着きたかったのでわざわざフラッグスタッフまで戻った。

明日、モニュメントバレーを見に行って、後はシスコまで帰るだけだ。


フラッグスタッフに戻る途中、急に身体にガクッときた。やばいな。風邪っぽい。戻り道、砂が吹いていて遠くの前方が見えないエリアがあった。すぐ近くには砂が2,3の帯になって道路の上を舞っている。

丘から舞う砂。砂嵐ってやつだろうか。もう時間は夕方。夕日と丘の上から舞う砂。太陽がを丘を照らし、眩しくて白色だ。白く見える丘の上から舞い上がる砂が、まるで生き物のように見えた。

強い風と、丘を白くてらす夕日と、舞い上がる砂。それらすべてが調和した生き物のように見えた。不思議な感覚だった。一瞬だったが。ネイティブアメリカンがなぜ自然を崇拝するのか、それを実感したような体験だった。



                       
帰り道、砂が舞う









フラッグスタッフのキャンプ場に戻る頃には、真っ暗に。体調も思いっきり風邪だ。ついに引いてしまった。今まで何度も体力的にヤバイ局面はあったのだが、何とか体が保ってくれた。

まあ、車中泊で寒い思いもするし、距離を稼ごうと夜中まで走るし、そのくせ1日かけて逆戻りなんてこともしてた。体調を壊さない方がおかしい旅のスタイルだ(笑)。まるでアメリカ耐久ドライブだ。

我ながら、笑える。でも楽しかった。USの雄大な道路と風景の中を走る事や、不便な車中泊をして自然の厳しさと開放感を常に感じていることが。

いくつか失敗もしたし、期限内にUSを一周できる保証もなかった。途中で事故や病気になることもあったかもしれない。それでも、US一周の方は何とかやり遂げた。安心感から来たのか、ついに風邪をひいてしまった。


キャンプ場、KOA $25、シャワーは使い放題。受付に行くと、営業時間は既に40分前に終わったとの事。今決められないのなら、支払いは朝でもいいとの事。

6マイル離れた国立森林の$10 以下のキャンプ場も紹介された。昼間に行ったクレーターのある所か。受付を出る。寒い。標高が高いし内陸だから、寒暖の差が激しい。

もう疲れた。さっさと眠りたいのでここ決める。料金は朝に払おう。



本日の写真は翌日の日記に続きます


     


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