2013年7月6日土曜日

4-4 アダムとの暖かいご対面 (PA, OH)


     


寒くて5時起き。コーヒーが売り切れで作成中だったので、カプチーノを買おうとする。種類もオリジナルの1種類だけ。それがレジに持っていくと、なんとタダだと言われたのだ!!なんで?眠いので訳も聞かずにもらった。

"on home" とか言っていたが、カプチーノが home maid だからか、FJの常連客だと思われたかは今も不明だ。おそらく、俺の事をトラックドライバーでFJメンバーカードを持っていると思われたのだろう。まあ、アジアンのトラックドライバーって見ないのだが。


車を暖機し暖を取っていたが、シャワーの待合室がある事に気付く。ソファーとTVがあり広い。当然、冷暖房も完備でフリーだ。何の気なしに寝泊まりしていたFJだったが、有効な使い方を今更気付いた。

そこで日記を付ける。ネットも、クレジットカードだと割安になるのだとこの時知った。コンピュータが動けばだが・・・。グーグルにアクセスできなかったのが、アクセスできるようになった。遅い処理速度と回線の備え付けコンピュータなので、重い所にはアクセスできなかったのだ。


9時、腹が減った。デリにビスケットサンドというのがあったので、2つ買った。値札がなかったが、合計4ドル位。大きさの割には高い。小さなハンバーガーのような大きさで、ショウガみたいな味がした。もう買わん。

昨夜、一台のRV車がバックしていてタイヤが内側に曲がった現場に遭遇した。メリメリという音がして、なんとかパーキングエリアには収まった。シャフトがイカレタのだろう。フォード製。怖い怖い。一年点検をちゃんとやっていないのだろうな。

中から出てきたのは、おばちゃんだった。車内で助けを呼んでいるのが見えた。「まいったわ、まったく~。面倒だー」という感じで車から降りて、FJの建物に入っていった。

今朝、当然車内に人はいなかったが、車はそのままに右フロントタイヤが内側に曲がったまま駐車してあった。カメラに納めさせてもらった(笑)。


FJ店内



ビスケットサンド

前輪タイヤが・・・

Local Truck Stop

目指すはオハイオ

フライングJ 俺の車中泊場所


寒くて雨が降る中をFJを出発。寒い中を、ひたすら西へ。山と牧場が続く。アパラチア山脈だ。ノースキャロライナ、テネシーと山ばかりだ。DC付近からニューヨークまでは平野が多かったのだが。山と雨は寒い。

オハイオに入ったのはPM 2,3 時は過ぎていた。昨夜から携帯が使えなくなった。メールでさえ。またか。試しにケイコにかけてみるが、ダメ。リチャージしたばっかなのに・・・。

FJでクリーブランド周辺の地図を見て、カメラでも撮った。何も注意を受けなかった。地理を頭にたたき込み、アダムの家を目指す。

それらしい通りと住宅街。番地も合っている。雨の中を歩いていた黒人の女の子に尋ねる。ドンピシャ、やった!! それにしても、車が4,5台はあるし家もデカイ。マジ?その女の子が言うには、彼はやはり仕事中とのこと。どこか時間を潰せる所に一時撤退しよう。彼の家の場所は把握したのだから。

教えてもらった女の子、雨と霧の中でフードを被っていた。ショッピングモールに向かう途中で、彼女に手を振る。気持ちよく振り返えしてくれた。彼女の英語の発音はいい加減な俺とは違って大人びていたが、気持ちはやっぱり純粋だ。それに寒くて無表情だった彼女が、元気よく手を振り返してくれたことも嬉しい。


Giant Eargle というスーパーへ。デカイケーキが$5(チョコミント味なのだが、アメリカの歯磨き粉の味がした。どれだけ薬使っているのだか。生クリームというわけにはいかないか)やパン、水などを購入。

同じモール内のホームセンター、カスタマーサービスから電話を使わせてもらう。ケイコにリチャージのお願いとアダムにボイスメールを残した。電話代を払おうと「電話代、いくら?」と尋ねると、困った顔をされた。

どうやらフリーサービスでいいらしい。大変、助かる。というか、プリペイド携帯をUSの携帯キャリアを通してレンタルすれば、自分でリチャージできたのだが・・・。



PM 6:00 位になったので、アダムの家へ行ってみる。もし彼がいなかったら、その辺を観光してまた来よう。彼の家のガレージで、アジア系のおじさんが何かやっている。なんでアジア系なのだろう? 親戚とか近所の知り合いかな。

"Hello, is there Adam?" 「こんにちは、アダムはいますか?」 "Inside." 「中にいるよ」。ドアベルを鳴らした。いた!!やった。いなければ二度手間で疲労がさらに貯まっていただろう。


RVパークか

RVパークか










Park & Ride 看板

Adam とのご対面。握手に、ハグ。見た目は痩せた黒人。意外だった。父親がラオス出身で、母親がタイ出身。なるほど、さっきのおじさんは近所のおじさんではなく彼の父親だったのか(笑)。

さすがに、人種のるつぼのUSだ。懐が広い。両親が移民でも、アダムが生まれ育ったのはUSだから生まれついてのUS市民という事か。彼のおばあちゃんにも紹介され、仏壇と炊飯器もあった!! コメだ!! 

一通り彼の家を案内された。広い広い。ゴージャズ。そして、ここは祖母の家で、両親の家がもう一軒あるという。どこまで金持ちなのか!! やっぱ、USで家を持つのって日本とは比較にならんほど容易なのか・・・。


日本で言えば、北海道の土地に高級住宅街があるといった感じだ、ここは。地下室へ。おやじさんの音楽ルームにレコーディングルーム!!マジマジ?すごすぎる・・・!! 俺もUSに移民したくなってきた・・・。

彼のオヤジさんの部屋なので、とりあえずカメラは自粛。というか、疲れと、彼の家に圧倒されてそれどころではなかった。

アダムの部屋へ。日本人のティーンの部屋と同じ広さだが、ゲームがハード・ソフト共に大量にある。彼の友達のサムが来ていて、行動を共にする。ヨーロッパ系の白人で、髪の毛が長くて縮れている。


ケーキのバーゲン 買いました




スゴイ種類のパン


こちらはべーグル


カット野菜 デカイ




アダムの家はこの辺だが・・・




まるで高級住宅街




ここで、俺が肌の色をいちいち書いていることを説明しよう。肌の色で判断される事は、US国民からすれば嫌がられるだろう。

現在は、アメリカの民主党の大統領候補が黒人や女性だ。そういう時代だ。だが、ほぼ単一民族しかいない日本に住んでいると、人種のるつぼという感覚が全く分からない。

俺自身、偏見や古い観念で、~色の人は危ないとか、~色の人は優しいとか、~の顔立ちの人は、~の言葉を喋る人は、経済状況がどうとか、そういう観念があった。ステレオタイプな観念だ。映画や外国(日本など、US国外)での聞き伝えや噂。


しかし、こちらに来ると、そんな観念がぶっ飛んでしまう。確かに、肌の色や移民1世、2世、3世で教育格差や経済格差、母国コミュニティの依存度、もしくは2世以降は普通にUSにとけ込んでいる事。などなど。

単一民族が単一のコミュニティを形成する日本にいた俺には、ぶっ飛ぶ事ばかり。いや、センス・感覚がぶっ飛ぶのだろう。

多様な生い立ち、多様な価値観、宗教、食べ物、もちろん人種。それらをアメリカナイズする面もあるが、権利や保障や義務を与えながら包み込み、ミックスしているUS。だから俺は、ありのまま伝える。


アメリカ人から見た、日本人は皆同じ肌の色、昔は髪型やファッションもほとんど同じに見えただろう。日本国内外で英語を喋らず、日本国外ではツアーガイド頼みの日本人。

日本人のバックパッカーや個人旅行者が増えた今でさえ、USでは日本人はステレオタイプにそう思われていた。うーーん、何と説明していいのか表現しにくい。

日本人がアメリカ人と言った時、多分白人を思い浮かべると思う。圧倒的多数派だし、映画や英会話の先生も白人だ。だが、俺は生の合衆国を伝えたい。俺が経験した生の情報を。

だからこそ、肌の色や移民の人達の生い立ちは、とてもリアリティーがある。人種のるつぼ、USの。繰り返す。日本人がイメージするUS人は、白人、黒人、ヒスパニック、アジア系だ。何となくボヤッーとイメージする程度なのだ。


だから、俺はすごく驚いた。本当に色々な人々がいる。国も宗教も価値観も生い立ちも違う人々が、同じ一つの国に。感動モノだ。だから俺は、そういった側面も記す。わざと。人種差別の意志はない。

もしこれを読んで、気分を害される人がいるのなら、それは俺の責任ではない。と、断言する。気分を害される人がいるのなら、それはその人の責任だ。

感情や観念はその人のモノで、俺には変えられない。そして、俺の感情・観念も俺のモノだ。俺にしか変えられない。俺に人種差別する気はサラサラ無い。興味もない。ステレオタイプなイメージしかなかった人種のるつぼと出会った俺の感動・驚きをタダここで伝えたいだけ。それだけだ。

と、わざわざ長い文章を書いておきました。こういうことにグダグダ言う人もたまにいるので。しかし、俺だってUSのあちこちで珍しいモノを見る目で見られてた。「なんでアジアンがこんな所にいるんだ?」ってな目で。もしくは、中国系アメリカ人のトラックドライバーだとも思われていた(笑)。



アダムと俺

アダムとサム

マクドナルド ウソみたいな建物だ



ショッピングモールのサンドイッチ屋へ。ここでメシをご馳走になった。ここでアダムとの写真を撮る。車はアダムの車で俺はもう運転しなくていいので、かなり楽だ。

アダムとサムがこの辺を案内してくれた。別のショッピングモールへ。広い、デカイ。相変わらず、USらしい。USの建物はだいたいが2階がない。土地が広いから平屋が多いのだ。都市部では別だが、それでも平屋が多い都市部もあった。


2つ目のモールをぶらつき、クリーブランドのダウンタウンへ。パーキングに車を止めて、街を歩く。美味そうなグリルの匂いとバー。案内されるままに、ポップカルチャーのお店へ。

古いアメリカのおもちゃがいっぱい。結構日本の古いおもちゃと同じ様なものがあった。店を出て、街をぶらついていたら"Bushism" 「ブッシュイズム」のポスターがあり、3人で笑った。アダム曰く「みんな、ブッシュが嫌いなのさ」。

本当はグリルの匂いに誘われて肉でも食いたかったが、なぜか公園へ。遊具があって3人ではしゃいで、なぜかそれで車に戻る。お金がなかったのかな。俺が奢れば良かったか。車に乗り込み、再度街を徘徊。

クリーブランド・インディアンスの球場を横目に、世界的に有名な病院も見た。この病院、いくつの建物と繋がっているのか分からない程大きいのだ。ホテルとも繋がっていて、ホテルの方が小さい。


日本食レストランもクリーブランドにあった。ここのレストランは、お客がたくさん入っていた。ああ、味はしっかりしているのだろう。アメリカナイズされているかもしれないが、客が多いという事は当たりのレストランだろう。

帰り道、サムの家に寄った。彼のお母さんと挨拶。アダムも初めてのようだった。サムの家はアダムよりもクリーブランド寄りだが、やっぱ広い土地に家を構える住宅街にあった。


モール内のアトラクション

ブッシュイズム(笑)

ブッシュイズム(笑)

公園ではしゃいだ


Adam の家に戻り、キムチと米をご馳走になった。シャワーを使わせてもらい、PCも使わせてもらえたのでケイコのライブ動画データをMSNの共有フォルダにアップした。

彼のPCには日本語フォントが入っているので、日本語でのチェックもスムーズに行えた。メールチェックなどの用事をこなす。サムとアダムはゲームで遊びだした。俺もニコニコ動画で北斗の拳を見た。字幕は付いていなかったが。

2,3時までだべって俺はダウン。ベッドで寝てくれとの事。彼ら二人は空いているスペースで、マットの上で寝るようだ。本当にありがたい。心身共に疲れ切っていた身には、感謝この上ない!!

今夜は快適で暖かい家の中で、足を延ばして眠れる。PCも暖房もある。トイレに行くのに外に出ないでもいい。そして独りぼっちでもない。

今日は暖かさの中でおやすみ。



     


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