2013年7月16日火曜日

4-9 ロッキー山脈越え 長い一日 vol.2(CO,UT)


     


I-70 へ戻る。高速の入り口、間違えて反対車線(つまり、出口用の道路)に入ったがなぜか用事を思い出して空きスペースに停車。パーキング中に車内で用事を済ますと、俺が向かっていた方向から車が出てくるのに気付いた。

そのまま入っていったら、高速を逆走する所だった。危ない、危ない。Uターンして脱出。標識通りに進んだのに、この結果。USの標識は紛らわしい、突然現れる、数が少ないなどかなり不親切。


I-70 はかなり急な上り坂だった。30-50MPH までしかスピードが出ない。大排気量車やピックアップ、RV車などは速い。モノともせずに駆け上がっていった。雪山が出現し、驚く。雄大なのだ。進むに従い巨大な山脈に囲まれる。デカイデカイ・・・デカイ。

ハンドルを握りながら、シャッターを切る。ロッキー山脈の雄大さにはため息と畏敬の念しか出なかった。道沿いの落石注意のエリア(日本のようにネットや壁で対応している所は少ない。自然のままにというのがUS流。地震が少ない事もあるだろう。)や、道路と迫り来る山の高低差がスゴイことなんの。言葉にならなかった。


長野県の山々や富士山では比べものにはならない。富士山は確かに高いが、ぽつんと富士山があるだけだ。この辺は、富士山級の山々やそれ以上の山々がゴロゴロある。

富士山の標高は3776m だが、この辺は4000m を越える山もあった。


I-70





岩が露呈している高速際






スキー街




I-70 Colorado デカイ、険しい、気持ちいい



この時口惜しいと思った事は、カメラがズーム用なことだった。あの巨大な山脈をそのままには撮れなかった。大きさを合わせようとすると、ズームしなければならず展望が狭くなる。つまり、そのまま撮ると実物よりも小さくなるのだ。

かといって大きく写そうとすると、広さが犠牲になる。俺のカメラは半分オートで半分手動で、いくつか自分で設定できる所が大いに助かった所だ。そしてズームも40倍はあるので遠くのものを撮ったり、遠くのものを確認するのに役に立つ。

しかし、広角(風景・景色)には弱い事と、夜の撮影には向かないことが弱点だった。これまでは目をつぶれた弱点だったが、さすがにロッキー山脈の実物の風景を残せなかった事は悔やまれた。


それ程に凄まじい山脈だったからだ。あれだけデカイと、険しさを通り越して感心してしまう。もし、一眼レフカメラがあればレンズを取り替えてズームと広角を使い分ける事ができただろう。

しかし、この時の自分の撮影スタイルはカメラを首からぶら下げて運転していた。シャッターチャンスがあればハンドルを握りながらシャッターを押すという、クレイジーなスタイルだったので大きな一眼レフではダメだっただろう。

何だかんだ言っても、最も適したカメラだったのかもしれない。普通はハンドル握りながら写真は撮らないが。












アイゼンハワートンネルと書いてある



アップダウン、カーブ。路面が濡れている下りでハイドロプレーン現象をわずかに体験。もちろん、スピードは緩め。追い越されまくり。深い峡谷の中を走る。狭い、しかし町が点在。スキーリゾートの町。Gas, Food, Lodding の看板も健在で、ホッとする。

ガスを入れに下道に降りたら、なぜかスキー場の駐車場に迷い込み雪と迷子に不安になった。GSで同じ車種に乗る人がいたので「雪道ではこの車どう?」と尋ねるが、その人は雪道は走らないそうだ。やっぱり、そうだよなぁ。2ドアのセダンでは。この先雪が降ったら、どうしようかなぁ。


ロッキー山中のI-70 はUSにしては峡谷で狭い道だ。険しさ、迫力はスサマジイ。しかし、インターステートはきれいで広い道。よくもこんな所に。と、走っているとかすかに雪が舞ってきた。不安に思っていたら吹雪いてきた!! 

高速を降りてスーパーへ避難。べーグルを調達し道・天候状況を聞くが、暇そうにしているのは女性だけ。彼女たちに聞いても分からないの答え。


普通に考えれば、こんな山深い所で気温が0C近くて雪が舞っていれば引き返すのが常識だろう。おまけにタイヤはノーマル。それでもUSは広い広すぎる。時間がない。迂回などはしていられなかった。



地図を見る。標高のピークはこの辺。4000m 級だった。これから先は下るだけ。デンバーに戻る事を真剣に考えた。地図を見ると、デンバーからは余り距離を稼いではいない。先ほどまでのアップダウンをまた走るのか・・・。

外に出ると雪は止んでいた。やばそうだが、行けると踏んだ。行く。吹雪の時の気温は5C位だった。上空では0Cを下回っているのだろう。

「いったい、この先この険しい山々がどこまで続いているのだろう」と、雪・凍結、過疎を心配しながら走る。何と言っても、巨大な山脈が延々と続いているのだから。勾配もきついし、ズームカメラで撮った写真ではあの巨大さは伝わらないが。

吸い込まれそう




展望でもデカイ

ズームには収まらない








山深い








パンの数がすごい



電子パネルの上にサインをする

吹雪いた・・・



     


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