2013年6月7日金曜日

3-18 トラブル発生 (CA, AZ)


     



2008 3-18

レストエリアでトイレ、洗顔、歯磨きを済ませI-40を北上。グランドキャニオン前線街のFlagstaffを目指す 。Kingman の町でホットドックとコーヒーで朝食。ガスも入れた。


このガス、再度格闘したがダメだったのでレジへ。15分は一人で悶絶したか。「コツがあるのよ」と教えてもらう。

実はノズル受けを上に上げるとガスが出る。終わったら下に戻してノズルをもどす。思わず声を上げた。たったそれだけのことだったのか・・ ・あー、USのガス入れは何でこうも面倒くさいのか。

ここにはそういった説明の絵がなかった。注意書きが あるにはあったが面倒だからちゃんと読まなかった。"lift up"とは書いてあったが、ノズルの事だと思いこ んでいたのだ。ノズル受けだったのだ。ルールを一つに統一して欲しい


ピックアップ+牽引。トラック並みに長い

朝日

散らかった車内。リアシートには寝袋

I-40 美しい モハベ砂漠

モハベ砂漠

カラス

タバコ ジュース ワイン 1ガロンの水

砂漠の朝は寒い

さて、行きますか




I-40の道は神々しかった。グランドキャニオンまで何百キロもあるが、フラッグスタッフ近くまではずっと砂漠。広大な山々と砂漠が続く。

たまに町があり、ガス・フード・ロッジの標識がある。Historic Route R66の標識も。歩き方にも書いてあった道だ。


グランドキャニオンはこの4週間のレンタルではいかない。最も行きたい場所でありモニュメントバレーも近いため、別のもう1週間のレンタル期間でいく事にしているのだ。

それでも、グランドキャニオンへと向かう道はとても神聖に感じられた。なんでだろう。標高を上げ、フラッグスタッフに近づくにつれて気持ちの良い感覚が体を駆け抜ける。

山と砂漠しかない所に高速が走っているだけだが、とても気持ちがいい。



ノズル受けをLift up しないと出ないGSも

砂漠の植物

ホットドック これで1か2ドル

I-40


フラッグスタッフからR89で南へ。Sedonaを目指す。US国内観光者にも人気でヒーリングスポットらしい。 日本の峠道のように狭くクネクネの山道を下る。ガードレールと岩張りネットが最低限しかなく、怖い。

アメ リカ人の峠走行はやはり遅く、詰まってしまう。セドナに近づくにつれて赤茶色の岩が増えてくる。確かに神聖な感じがする。セドナは山に囲まれた谷間の町なので、道は片側1車線で町もそんなに大きくはなかった。


セドナ、メインストリートがR89で左右にレストランやおみやげ屋が所狭しと並ぶ。嫌な予感が・・・。 Travel infomation center が左に突然見えたので、ハーレーのポリスバイクに無理矢理レーンを譲って貰う 。

USでの標識はギリギリになって現れるのとhwyでは流れが速いので、目的地を通り過ぎる事が多かった。ガイド本には「日本は甘やかされた交通状況」とあったが、そうは思えない。

実際にジャンクションの入り口 の斜線を引いた分離エリアで立ち往生する車もたまに見た。あれでは猶予期間が短すぎる。


Travel Center で地図をゲット。セドナは観光地化していてアトラクションが盛りだくさん。trail(山や野原を歩くこと)、 セスナ機、ジープ、レンタルバイク、レストラン、ホテル、アートギャラリーなど。金のかかるゴテゴテしたツアーが多い。うんざり。

1日か数時間のtrail tourで$100以上也。セドナはヒーリングスポットで有名。「ヴォルテックス」というエネルギーが湧き上がるスポットがあるとのことだったが、ゴテゴテした観光地の中から探す気もせずツアーの料金も高いので早々と見切りを付けた。


I-40 フラッグスタッフ近く雪が

フラッグスタッフ。グランドキャニオンの前線街


セドナ ゴテゴテしたストリート・・・嫌な予感
この写真はまだ静かな方

セドナのRed Rock

というか、セドナから近いI-40のある区間が「クリスタル街道」と呼ばれていて、そこを走るだけで十分癒されるというか神々しい気持ちになった。後で知ったことだが、アリゾナ州はグランドキャニオンなどの観光名所を抜きにしても風光明媚な所として有名らしかった。

バストローからフラッグスタッフ、フラッグスタッフから東のニューメキシコ州に入ってアルバカーキ近くまでは、ネイティブアメリカンが崇拝した自然や何か宇宙的な感覚がしてとても神々しかった。アリゾナ州のI-40は高速なのだが、その道だけで展望ルートや観光地の様な気がする。


別のパブリックパーキングエリアに移動。メインストリートの裏にあり、静かで人が少ない。Reiki、マッサージ、ヨガ、~lightなどのヒーリングラウンジが静かにあった。

Heritage Museum を探して歩く。立派な建物に行ってみたがホテルだった。休憩中の従業員に嫌な顔をされる(笑)。museumはどこだ?きつい陽射しが体力を削る。同じ様な場所をウロウロした。



それらしい方角へ車で行ってみる。あった。小さい。果樹園(orchard)の横。Jordan stの端の方。ダートのパーキングに駐車。アスファルトで近いパーキングはハンディキャップの人優先だった。ミュージアムまで trail。「軽いTrailをしよう!!」の看板に微笑む。

10代位の白人3人と管理人のおばあちゃん1人。 PM11:00-3:00 とある。既に4,5時。どうやら、ボランティアでおばあちゃんがやっているらしい。看板も案内も不便だったわけだ。入館料3ドルだもんなぁ。当然、入れなかった。



暑さでヘトヘト。日本食レストランに入る。全てが高い!!単品つまみで数ドル、定食らしいので$10,20~ 。スシ、天ぷらもあった。$9.50のざるそばを頼む。他を探す体力がなかった。「それだけ?」、「デザートは?」としつこかった。店員もアジア系らしい人はいない。形だけの所に入ったかな。

出てきたザルソバはまずい。めんつゆ(ワサビとネギは本物)だが、ソバがダラッとしていてまずい。しつこかった店員に支払いを して貰い、うざいので彼女に$1のチップを払って店を出た。

ジャパニーズレストラン、ハズレもある訳ね。当分行く気は失せた。高いし。
後日、聞いた話では、アメリカは水が硬水なのでソバがまずかったのだと判明した。日本はどこも軟水だから。水の違いでこうも違うのか、と思い知らされた出来事だった。

なので、このレストランが特別ハズレという訳ではなさそうだ。でも、硬水で茹でたソバは出さないでくれよなぁ。店全体を疑うよ。まあ、ソバしか食べなかったが。


裏通りにあったヒーリングサロン

セドナ遺産博物館 $3 閉まっていた

駐車場から博物館まで軽いトレイル

日本レストラン


フラグスタッフに戻りwalmartに行った。服、ホームセンター、電化製品、わずかな食品があった。広い。ここで方位磁石(compass)を買う。食品は "deli" と書かれた別のスーパーにあった。同じモール内。

どうやら、 米は高い。レンジでチンするにもレンジがない(トラックストップにあるのに気付かず)。パン、べーグルと 総菜、缶詰が安く食べる方法だと考える。スーパーやwalmartで1,2時間は過ごした。


黒人の男性が"Hi" 周 りを見るが誰もいない。どうやら俺らしい。「英語は喋るかい?」、「少しは話す」、「このカメラなんだけ ど・・・」とオリンパスのフィルムカメラを見せる。「フィルム?」、「そう」。カメラのメモリーカードの コーナーだった。「あー、ごめんなさい。フィルムは知らないや」、"Oh No sorry, thank you." 「誤らなく ていいよ。ありがとね」、"thank you, too." 「こちらこそ」 という具合に気持ちの良いあいさつ。

レジ でも、"thank you, good night.", "have a nice day." と気持ちの良いあいさつが多い。向こうでは普通の あいさつ。ポジティブなあいさつだ。俺も真似して会話の終わりにはそれらの表現を使うようにした。


スーパーでべーグル、缶詰、プラム2個を買う。I-40のインターをガススタで黒人店員に教えて貰う。レストランの名前を目印に教えてくれるが分からず、信号とインターステートの陸橋を目印に教えて貰う。

USではこのように人に道を尋ねるのが普通だ。大体は気持ちよく教えてくれる。ガスの入れ方も(笑)。移民の国US,そういったやり取りは当たり前のようだ。


セドナ

サボテン

R89沿いのクリーク(小川)ゴミ捨ては高い罰金です

ミルクも1ガロン

I-40に乗り西へ。Santa Feを目指すが、真っ暗。夜8,9時だろうか。WinslowのFlying Jに寄る。さて、ここで休みか・・・とBarstowでフリーだと思って取った地図に値札が!!トラブル発生!!


ここの店員に聞 く。支店が違うのでが分からず。携帯も電波が無く通じない。両替して貰って電話をかける。カリフォルニアと アリゾナで距離があるので、長距離用の1-を頭に付ける。

3回目に事情を話した人がマネージャで、こちらが「店の銀行口座に支払いをしたい」と言ったが、とにかく戻ってこいとの事。この時、「日本人だから、シンプルでゆっくり話して下さい。」とお願いした。ごめんなさいと言っても"No sorry" と、とても優しく対 応してくれた。どれだけ心が安まった事か。

USの都市部では、バスや電車に「カメラやボイスレコーダが仕 掛けられている可能性がある」と表示があった。犯罪者(万引き)になるのはゴメンだ。ガス代と時間のロスは大きいが、とにかく戻る事にした。


Winslow, Flying J で電話して明日Barstowに戻ると話をつけた後、高いがレストランでステーキセットを食べた。ライスを頼んだがpancake(ホットケーキ)と何か別のチョイス(つまりセット)があった。

ホットケーキはいくらか食べたが満腹で残した。肉はそこそこデカイが硬い。おいしくはなかった。

店員の太った女性が色々優しくしてくれた。チップを渡しておけばよかった(それがマナーだった)が、疲れていたのとチップという文化に慣れていなかったので渡さなかった。後で後悔した。焦りと疲れでボロボロだったが、生き返る思いだった。


ここでコンピュータ+ネットを1ヶ月間使えるカードを購入した。しかし、使う権利は買ったが、使用料は別途かかるのだった。なんだそれ?

コンピュータは専用のソフトで制御されていて、メールチェック、ウェブ閲覧、天気・金融市場チェック、交通状況・各場所でのガソリン価格などだけが見れる。しかし、スピードが遅くてよく壊れる。日本のインターネットカフェに比べると料金/使用時間は悪い。


本場のハーレーポリス

これもRed Rock

サクラか?

赤岩越しを走る


暗闇のI-40を西へ戻る。街頭はない。Flagstaff辺り、動物注意が数十マイル続く所では怖くてスピードダウン。3日間夜間走行(AM0:00位まで)をしてきたが、素晴らしい風景を見れないのがもったいなかった。
そう気付いたので、夜は買い出し、食事、シャワー、洗濯、日記や記録の管理に当てることに決意した・・・のだが ・・・(笑)。


ボロボロに疲れていた。入国時の時差、シスコで交通機関の使い方に悩み悪戦苦闘して観光。おかげで、あの坂道もずいぶん歩いた。

ようやく車を手に入れても右側通行や赤信号時の右折、インターステートやUS-hwy(国道)などのフリーウェイ(自動車専用道路)の乗り方・降り方の学習。

最初っから、運転マナーが悪く飛ばしまくりのカリフォルニアからスタート(笑)。昼間は半袖でもいいほどの強く・熱い陽射し。しかし、朝・夜には冬並みに冷え込む。3月だからなぁ。


この日、夜のフラッグスタッフで隣の車に急ブレをかけさせてしまった(笑)。交差点での右折時(日本で言えば左折)、すぐ右の道路に曲がればよい(日本での左折)のに 、疲れから日本での右折の感覚で曲がろうとした。つまり、交差点をまたいで右折しようとした。

一緒に右折 しようとした隣の車は、すぐに右に曲がらずに真っ直ぐ行こうとする俺にぶつかりそうになり急ブレーキ。キープレフトの日本とキープライトのUSの感覚の違い。 日本の例で言えば、一番左のレーンの車が左折時に交差点をまたいで反対車線に左折しようとした、ということだ。俺も急ブレをかけて、車の中で一人「ああーー 、もう!!」と唸っていた。


そうなのだ、US入国時以来、ずっとムリをしてきたのだ。Barstowの件が片づき次第、Motelに泊まることに決めた。


Freeだと思った地図が実は有料だったのも、疲れた判断からきたのだろう。俺のガメツサもあるが。返 ってこの事件が、焦る自分に冷や水を浴びせてくれたのだと気付いた。

今後、見ないでもいいポイントは削ってもイイヤと覚悟を決めた。楽になった。USには楽しみに来たのだから、焦って回ることなどやめよう。レンタカーの遅延金も覚悟した。



眠いが走り続け、不思議と体はまだ保つのでAM 2:30まで走った。脳がピリピリしたが。USの高速は出口 が結構あり、 何もない砂漠にガススタが1軒だけや、単に道路やダート道があるだけの出口。

トラックがそういった所で休んでいる。インターステートに入る入り口の路肩でトラックが数台駐車。日本と同じだ(笑)。


真似して何もない砂漠の出口で降りた。月がほぼ満月で明るい。広大な砂漠を照らす。アスファルトを出たダートに駐車して、 立ちションして、とにかく寝た。

進入・駐車禁止などの標識はないが、翌朝警察に起こさ れるかもしれないという不安とともに・・・眠りに落ちた。

って、高速の出口付近だが、警察が立ち寄る所か?



     


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