2013年6月24日月曜日

3-22 期待はずれのサンタ・フェ 寄り道のズニプエブロ(NW)



         


rest area のツーリストインフォメーションセンターが8時に開いた。ホットコーヒー(タダ)を頂く。生き返る。暖かい室内で暖を取りながら、日記を付ける。車で朝飯。オニオンべーグル、チーズ、ツナの残り。

何時に起きたのか日記には書いていないので、インフォセンターが開くのを寒い中待っていたのか、ちょうどよい時間に起きたのかは覚えていない。車中泊ではいつも6時には目が覚めたから、2時間も待っていたのかなぁ。そうだとしたら寝袋にくるまって、暖を取っていたはずだ。車のヒーターは燃費節約のため我慢。

なので、施設が開いた途端にコーヒーのタダ飲みに滑り込む。何度もおかわりし、タバコで外に出たりと内外を行ったり来たり。しまいには、受付のおじさんに笑われた(笑)。


日本から持ってきた電卓が壊れた。出費計算をしていた時だ。トラックストップで小さいのを買おう。観光案内の紙を見ていたら、Indian Museum のデカイ・本格的な所に行きたくなった。


レストエリア バーベキュー用のコンロか 豊かだ

ミュージアムヒル ネイティブアメリカン博物館

サンタフェ・ダウンタウン 陶器のお土産

ダウンタウン ネックレス


Museum Hill のIndian Museum に行った。2 Museum/a day で$12。ダウンタウンもOKらしいので、それにする。何だかゴチャゴチャ細かい事を言っていたが聞き取れず、とにかく買う。俺のシンプル英語でシンプルに確認した。

ちょうどツアーが始まる時間で、無料だ。参加してみたが、年寄りばかり。pottery (陶器)の説明が長すぎ。ツアー脱却、ペラペラ聞き取れず一人で見始める。

博物館では写真は撮れなかったが、ネイティブアメリカンの精巧で色鮮やかな日常品やアートに見入る。人・自然・動物の模様がある日常品や装飾品は見事。一つの文化。アイヌと同じ。

"I am here, I am here now, I have been here." 「私はここにいる。今、ここにいる。私はここに元からいたのだ。」

というアメリカ探検隊だかインディアンの文化を研究していた学者の言葉が壁にあった。俺にはとても印象的だった。なぜなら、俺も少しそう感じていたからだ。

グランドキャニオン周辺のI-40 を走った時、懐かしさみたいなのを感じていた。日本では富士山の周りも癒されるが、こっちでは強烈にビンビンに感じた。


インディアンの宝石はパワーストーンだった。最近日本でも流行っているが、俺も少しかじった経験がある。生きている。石が。インディアンのセンスとスピリットに感動。もっと本格的な儀式とかを見てみたくなる。それにはプエブロに行く必要がありそうだ。Zuni Pueblo がこの辺では最も田舎にあり、引き寄せられた。

今から思えば、サンタフェよりも北にあるタオスプエブロとゴーストランチの方が、観光ルートとしては良かったかな。さらに北に行けばコロラドスプリングスやその周辺に展望ルートがある。 3月では気温が0Cとかだが・・・。まあ、後の祭りか。


ダウンタウンの裏手、昨日見つけておいたパブリックパーキングに車を止める。料金所があったが、閉まっているようで機械の反応がない。

他の車も戸惑っていた。分かるように張り紙位して欲しい。パブリックなのか、no pay なのかを。

プラザのGovenor Museum へ。実はHill Museum のチケットはそのエリアでしか使えない事が判明。

ダウンタウンは別なのだ。アイター。ゴチャゴチャ言っていたのはこれだったか・・・。


教会かな

ネイティブ・アメリカンの・・・

ネイティブ・アメリカンの・・・

サンタフェ、ダウンタウンプラザ

政府の支援プロジェクト インディアンの子孫の露店

こちらもお土産屋

$6でダウンタウン用のチケットを買う。古く、展示数も少ない博物館だった。新しいのを横で建てているようだったが。アメリカに開拓に入った、インディアンを征服した時や開拓時の文化の展示。 コルトマグナム(パイソン?)やハンドピストルを見る。

ほとんどの展示品はキリスト像や写真、家具、マリア像らしき絵で、クリスチャンじゃない俺には退屈。キリストが十字架に張り付けられていて血を流しているムゴイ像を、 これでもかと言う程目にした。痛々しいが、これで復活した訳ね。

ここで気付いた事が。キリストを崇拝しているのだ、クリスチャンは。俺からするとどうでもいい事だが。

「他者のパワーの凄さを知り、その人を自分より上に見て、崇め奉る。」

なるほどなぁと思った。キリスト教を間近で見る事で、自分も同じように神を見つけ寄りかかっていた事に気付いた。
見る物見たのでサンタフェを後にする。

期待ハズレだった。博物館で数ドル損した事もあり、不満で頭がいっぱいだった。昨日行ったガラップを目指し、アルバカーキ方面へ戻る。PM12:00。


目的地はZuni Pueblo。最田舎のプエブロだ、この辺では。時間が間に合うかは分からなかったが、どうしても行ってみたかった。プエブロだけならばアルバカーキ周辺にたくさんあったのだが。 プエブロとは、文脈からするとネイティブアメリカンの集落のことのようだ。


ウィンカーは前後のライトが併用している

ノーヘルでいいのか

砂漠

砂漠

砂漠

ヒッチハイカーか? 荷台に人が(笑)


砂漠

cafe

また、来た道を引き返す。頭の中が進度の遅れと、サンタフェが期待ハズレ(歩き方には国内でも人気の観光地とある。余り情報はなかったが)だった事、博物館で数ドル損した事で憂鬱になる。この不快感はなかなか抜けなかった。

だが、今日2回目の悟り。

「前提はない」

と気付いた。アートで人気のあるSanta Fe 。インディアンアートも現代アートもスゴイだろう。必ずステキな体験ができる!! と信じていたが、期待ハズレで期待が大きかった分だけ落ち込む。

まあ、ガイド本にもこの辺の情報はほとんどなくて、ネットでも情報が見つからなかった。唯一は、この辺からコロラドへ抜ける展望のよい高原道路だろうか。3月なので、寒くてまだ雪があるのと今はコースに組み入れる必要はなかったので今回は行かなかった。


さて、話を戻そう。前提はない、だったか。そう、「前提は前提でしかなかった」のだ。実際に自分で経験してみると聞いた話とは違う風景が見えてくる。当たり前と言えば当たり前だが、この旅でも、帰国後もこの体験をすることになる。
ということは、どんなに悲惨そうに見える事でも前提はないのかもしれない。自分のフィルターでは違う風景が拡がっているのやもしれぬ。どんなことにでも。


I-40 の出口を間違え、Uターンのために一度降りてまた乗るも、アレレ? また西へ向かっている。普通の出入り口とは違った。標識も見なかった。見あたらなかった。次のExit で降り、ガス入れ。一昨日の朝、コーヒーを飲んだTA だった。すぐそこはAZ州だ・・・。

PM5:00。博物館は諦める。東へ戻り、無事 R602へ。ズニを目指す。ズニへの道は森林とRed Rock, Red land. ここもか。見事なZuni Monument だった。R53 との交差で、警察がチェックをしていてパトカーが10台はいた。国際ライセンスを見せる。何事?何事もなく、ズニへ。


Zuni への道 下道 R602(州道・NM-Hwy)で

Zuni への道 下道 R602(州道)で

Zuni への道 下道 R602(州道)で

Zuni への道 下道 R602(州道)で

Zuni への道 下道 R602(州道)で

Zuni への道 下道 R602(州道)で

Zuni への道 下道 R602(州道)で

Zuni

ネイティブアメリカンのハンドクラフトの店

懲りずにフリーコーヒー

Museum Quality Pieces

西日が眩しい!!


西日がとてつもなく強く、サンバイザーとサングラスでも白い光で視界を遮られる。手で光を遮ったりもしながら、眩しいのと暑いので 「うう・・・うお・・・」とつぶやきながら運転。 赤土の埃と犬(ノラ犬か)がその辺を歩き、さびれた町のような小さい町。


Winslow でも夕方にスーパーを探したので、強い西日とさびれた町の感じがした。ホント、映画に出てくるような感じだった。

でも俺は、不思議と懐かしさを感じていたのかもしれない。R53 沿いに Craft & Gift shop を2,3軒見た。町はずれでUターンし、そういった店へ。

ドアノブは一旦上へ上げてからがズニ流らしい。ウィンドウケースが多い店へ。愛想のいい白人店員。マッチョ。Free Drink の看板があった。本当?と聞くと、飲み物は?  何か冷たい飲み物を・・、コーラでいい? OK.とタダジュース。

陽射しが暑いのと未知の土地で、体がクタクタだった。その時の俺は、フリードリンクの意味するものを考える余裕など無かった・・・。見事なネイティブアメリカンのクラフト品。

値札はない。ウィンドウケースの上に電卓がある・・・。

タダより高いものはない・・・バストローで失敗した経験が活かされていなかったかな・・・。

気分を取り直して店員と話す。さっきのポリスチェックは、週末の飲酒チェックだったのだ。警官が何かペラペラと話し、necessary 「必要な、当然の」を繰り返していたが、何を言っているのかは聞き取れなかったのだ。

「私はアメリカをドライブしに来ました。」、「私は日本人で、今日はサンタフェから来ました。」と、とにかく自分の分かる事は伝えたが、酒だったとは・・・。アルコールとかリカーとか、分かり易い単語を使っていたら、理解できたのに。


店員さん、以前はトラックドライバーでトラックストップに寝泊まりしていたそうだ。日本人・中国人もこの町に来るとも聞いて、俺は驚いた。こんな観光地じゃない、田舎まで!!

ネックレスの値段を聞いてみる。$200, $100, $75。 高すぎ。カッコイイと思ったものは高い。動物の小さい人形(石製)なら、$15~とのこと。

外に出てタバコを吸う。子犬が2匹じゃれてきた。ノラ犬かな。かまれたら・・・ヤバイ・・・狂犬病。でもかわいい犬で、エサをおねだりし、タバコにも興味を示した。タバコ、喰えないからね(笑)。観光客の少女とも犬はじゃれていた。

ノラ犬が徘徊し、赤土色の砂埃が舞い、人口の少ないさびれた町で、強すぎる西日を浴びた。


左が店のご主人


インディアン人形







とかげが壷に浮かんでる

精細な陶器(Pottery)


じゃれてきた犬


じゃれてきた犬


値札無し 電卓が・・・


店内に入る。他の客も色々見ている。店員の注意が他に移って、ラッキーだと思った。既にタダジュース飲んでしまったからなぁ(笑)。と、ジュース位では買い物はしたくないが、 せっかくココまで来た記念にネイティブアメリカンのハンドクラフトを初めて買ってみようかという気が起きてきた。

家族連れのお母さんが動物の人形を見ていて、どうやら買うようだ。お父さんは興味なさそう。やはり、アメリカ人でも高い買い物はしないようだ。

狼、鷹の人形が欲しくなる。旅のパートナーにしよう。見ていると、人型の、Zuni 族の衣装を着た黒い人形。俺を呼んでいた。値段は、$100 也。トラックストップで車中泊の俺のために本来は$227 の所を値引きして$100 + tax。 値札がないので何とも判断のしようがないが、即決。

wolf や eagle の人形も$45~75 はするので、一番気に入ったものをハンパなしに買う。店内の商品の写真も、コーラを飲みながら撮らせて貰った。 ・・・なので余計に、何か買わなければと・・・少し感じてはいた。

店員曰く、博物館以外では、こういうOld shop が本物のインディアングッツがあるらしかった。 高速沿いのいかにも 「おみやげ屋です」という店ではねぇ・・・入る気もしなかった。※追記、2017年の旅でそういったお店も回って楽しんだ。 アタリ・ハズレはあった。





きれいだ

じゅうたんか


幽霊か?








さっき、アジアン?ネイティブアメリカンの子孫? 系の女性がリングか何かを店に持ってきて、店員が鑑定。聞くとやはり、ハンドクラフトで納品に来たのだ。

博物館は閉まってからの時間帯にこの町に着いたし、フリードリンクを飲み、$100 の人形を買い、強い西日を浴びて、「俺はここに何しに来たのか?」と思いながら、ズニを後にする。R53 をI-40へ向けて東へ走る。Red Rock を背景に三脚立てて、セルフで記念撮影。西日に照らされながら。思えば楽しい寄り道だった。






うま!

ここも赤土か


記念撮影

レッドロック


レッドロックとシボレー車



片道1車線を走っていると真っ暗に。道幅を示す反射板と、ライトで見えるセンターラインと、対向車の明かりだけが頼り。インターステートより不便。 これがUSの夜道なのだと思い知らされる。とばす。高速コーナー多い。

動物飛び出てきたら、かなりヤバイ・・・。真っ暗な所で路肩に駐車。ハザードは点ける。星空を見てみた。

スゲー!
プラネタリュウムだっ。これなら星座の勉強もするだろう。対向車が止まり、Uターンし、カメラを構える俺を眩しく照らす。

"Everything all right ? ", "yea, no problem. Thank you. taking picture. ", "Okay" 「大丈夫か?」、「うん、大丈夫。写真取ってるだけ。ありがとう。」、「OK」

といったやりとり。「エンコしたのでは?」と思われたようだ。もしくは不審者か。とにかく、USの助け合いの精神を実感した。広すぎて、タフな環境だからなぁ。

この時撮った写真は、やはり暗くてダメで没。プラネタリュウム、記録に残したかったなぁ。俺の脳みそには画像が残ったが。  


I-40 に乗り、アルバカーキへ。Flying J へ。タバコを吸っていると、ここにも見事な夜景が!! サンタフェよりもすごいぞ!! ラスベガスもこんなかなぁ。三脚を使いパシャパシャ。

店員の掃除係に話しかけられて、旅の話を。彼も以前は俺と同じスタイルでUS,カナダを旅したらしい。NYcity, San Francisco にも住んだ事があり、ラスベガスから結婚を機に奥さんの実家のこの街へ越してきたらしい。スバラシイ出会いで握手。写真を撮っておくのを忘れた・・・。


ネットを使おうとするが、何故かブラウザがクラッシュ。日本語サイトのせいだろう。日本語フォントがないコンピュータでは、四角や三角や意味のない漢字が並ぶ。

その後、コンピュータカードが読み込まれなくなる。さすが、US!! コォラ!! やっぱ、アメリカ品質。


Flying J 向かいのAdult video 屋を覗いてみる。IDを見せないとトイレも使わせて貰えずレジより先に進めなかった。一旦外に出て車の中でパスポートを取り出し、店に戻って見せる。 "Thank you, Sir." と言われて社会勉強開始(笑)。

黒人のカップルも来ていたが、それ以外は男が2,3人。大人のおもちゃ、DVD,エロ本。日本と変わり映えしないが、ゲイやレズものもあって笑った。本は2,3冊のまとめ買いのみ。2冊で$8。買った(笑)。レジにナニ本を持っていくと、後ろでだらけていた店員が慌てて身を乗り出し「買うのか?」と驚いた様子(笑)。

小さい店だった。俺にとってはエグイUSポルノだった。もちろん、修正のモザイクなど無い。まあ、今時ネットでなんぼでも・・・。


FJ(フライングJ)に戻り、マルガリータを飲み、晩メシ。今日は長い、色々あった一日だった。FJに着いたのは10時位だったが、とても長く感じた一日だった。

ズニで買った人形を取り出し、フロントパネルの上に置く。ズニ族のズニという町で買った人形だからそのままズニと名付けた。これからの一人旅、よろしく。12:00には倒れるように寝る。


そろそろ暗くなる 下道で


アルバカーキの夜景 トラックストップから

アルバカーキの夜景 トラックストップから

暗いから見えねー

アルバカーキの夜景 トラックストップから

アルバカーキの夜景 トラックストップから



     


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